介護福祉士国試対策(23)医療的ケア(喀痰吸引、経管栄養)

2023-08-03 23:06:27     来源:哔哩哔哩

介護福祉士国試 第32回 問題51

膀胱留置(ぼうこうりゅうち)カテーテルを使用している利用者への介護福祉職の対応として、最も適切なものを一つ選びなさい。【 】  

1.水分摂取を控えてもらう。水分の摂取量が少ないと、尿量が減り、尿の混濁やカテーテルの閉塞を起こすほか、膀胱に残った細菌が繁殖しやすくなる。医師から水分を控えるように指示されていない限り、水分摂取を控えてもらうというのは、不適切である。


【资料图】

2.カテーテルが折れていないことを確認する。

カテーテルが折れていると、尿が流れなくなり、逆流して尿漏れを起こすので、カテーテルが折れていないことを確認する。

3.採尿バッグは膀胱(ぼうこう)と同じ高さに置く。

排出された尿は、重力によって採尿バッグに溜まっていくので、逆流が起きないように、膀胱よりも低い位置に採尿バッグを固定する(膀胱より下に置く)。膀胱と同じ高さに置くというのは不適切である。

4.尿漏れが見られたらカテーテルを抜去する。

膀胱留置カテーテル自体の取り扱いは医療行為に該当するため、尿漏れがみられたときは、看護師などの医療職に連絡する。介護福祉職がカテーテルを抜去するというのは、不適切である。

5.尿量の確認は看護師に依頼する。

尿量の確認は、医療行為ではない。介護福祉職は、排出された尿の性状・量などを自ら観察し、濁りや血液の混入、カテーテル周辺からの尿漏れなどがみられた場合には、医療職に連絡する。尿量の確認を看護師に依頼するというのは、不適切である。尿量の確認は介護福祉職が行うことができるので、看護師と確認する必要がある状況以外は看護師に依頼する必要はない

介護福祉士国試 第33回 問題109

介護福祉職が経管栄養を実施するときに、注入量を指示する者として、最も適切なものを一つ選びなさい。【 】  

1.医師

経管栄養は医行為に該当するため、経管栄養に使用する栄養剤の注入量は、医師が指示する。看護師、訪問看護事業所および訪問介護事業所の管理者、介護支援専門員(ケアマネジャー)が介護福祉職に指示を出すことは法律で認められていない。

2.看護師

3.訪問看護事業所の管理者

4.訪問介護事業所の管理者

5.介護支援専門員(ケアマネジャー)

介護福祉士国試 第33回 問題113

経管栄養の実施に関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。【 】  

1.経管栄養の準備は、石鹸(せっけん)と流水で丁寧に手を洗ってから行う。

感染症予防のため。

2.栄養剤は、消費期限の新しいものから使用する。

栄養剤は、消費期限が間近のも(古いものから順に)から使用していく。

3.胃ろうや腸ろう周囲の皮膚は、注入開始前にアルコール消毒を行う。

胃瘻や腸瘻の周囲は、ぬるま湯に浸したガーゼなどで拭き取り、清潔を保持する。アルコール消毒を行う必要はない。

4.カテーテルチップシリンジは、1回使用したら廃棄する。

カテーテルチップシリンジは、原則として再利用する。使用後は中性洗剤で洗浄した後、次亜塩素酸ナトリウム液で消毒し、乾燥させる。1~2週間程度で交換する。

5.口腔ケアは、数日に1回行う。

経管栄養を行っていると、唾液による自浄作用が低下し、細菌が繁殖しやすくなる。これにより、誤嚥性肺炎や歯周病などを引き起こすおそれがあるため、口腔ケアは毎食後に行う。

介護福祉士国試 第32回 問題113

経管栄養の実施時に、冷蔵庫に保管していた栄養剤を指示どおりの温度にせずにそのまま注入したときに起こる状態として、最も適切なものを一つ選びなさい。【 】  

1.呼吸困難

2.胃ろう周囲のびらん

3.下痢

経管栄養を行う際には、栄養剤は常温に温める(寒い時期は体温に近い36~37℃に温める)ことに注意しなければならない。

4.褥瘡(じょくそう)

5.低血糖

介護福祉士国試 第31回 問題113

イルリガートル(注入ボトル)を用いた経鼻経管栄養に関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。【 】  

1.栄養剤は、半固形化栄養剤を用いる。

イルリガートル(注入ボトル)を用いた経鼻経管栄養の場合、栄養剤は液体栄養剤を用いる。半固形化栄養剤は、イルリガートルではなく、カテーテルチップシリンジなどを使用して注入する。

2.嘔気(おうき)があるときは、注入速度を遅くして滴下する。

嘔気がある場合は、注入を一時中止して、医療職に連絡する必要がある。注入速度を遅くして滴下するというのは、不適切である。

3.イルリガートルに栄養剤を入れてから、2時間後に滴下する。

栄養剤は、開封してから数時間も経つと、細菌が繁殖するおそれがあるため、準備を完了したら早めに滴下する必要がある。イルリガートルに栄養剤を入れてから2時間後に滴下するというのは、不適切である。

4.栄養剤の液面は、胃から50cm程度高くする。

点滴スタンドなどに吊るしたイルリガートルは、栄養剤の液面が利用者の注入部位から50cm程度上の位置にくるように調節することとされている。これにより栄養剤がスムーズに滴下するためである。栄養剤の液面を胃から50 cm程度高くするというのは、適切といえる。

5.使用した物品は、消毒用エタノールにつけて消毒をする。

使用したイルリガートルなどの物品は、中性洗剤で洗浄してから、次亜塩素酸ナトリウムに1時間以上浸して消毒する。消毒用エタノールで消毒するというのは、不適切である。

介護福祉士国試 第32回 問題109

介護福祉士が医師の指示の下で行う喀痰吸引(かくたんきゅういん)の範囲として、最も適切なものを一つ選びなさい。【 】  

1.咽頭の手前まで

社会福祉士及び介護福祉士法により、医師の指示の下で行う喀痰吸引は、①口腔内の喀痰吸引、②鼻腔内の喀痰吸引、③気管カニューレ内部の喀痰吸引の3種類とされており、このうち、口腔内と鼻腔内の喀痰吸引については、カテーテルを挿入する深さは、咽頭の手前までを限度とすることとされている(気管カニューレの吸引では気管カニューレの内部まで)。

2.咽頭まで

3.喉頭まで

4.気管の手前まで

5.気管分岐部まで

介護福祉士国試 第32回 問題110

2011年(平成23年)の社会福祉士及び介護福祉士法の改正に基づいて、介護福祉士による実施が可能になった喀痰吸引等(かくたんきゅういんとう)の制度に関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。【 】  

1.喀痰吸引や経管栄養は、医行為から除外された。

2.喀痰吸引等を行うためには、実地研修を修了する必要がある。

介護福祉士が業として喀痰吸引等を行うためには、介護福祉士養成課程または実務者研修で行われる「医療的ケア(喀痰吸引等)」についての学習を修了した上、さらに実地研修を修了する必要がある。

3.介護福祉士は、病院で喀痰吸引(かくたんきゅういん)を実施できる。

病院や診療所では、医療関係者によって喀痰吸引等が実施される。

4.介護福祉士は、この制度の基本研修の講師ができる。

「医療的ケア(喀痰吸引等)」について学習する基本研修では、医師看護師、保健師または助産師が講師を務める(医療の知識に関する講義は、医師、看護師のみ)

5.実施できる行為の一つとして、インスリン注射がある。医療行為であり、介護福祉士による実施は認められていない。

介護福祉士国試 第32回 問題111

Kさん(76歳)は、日頃から痰(たん)がからむことがあり、介護福祉士が喀痰吸引(かくたんきゅういん)を行っている。鼻腔内吸引(びくうないきゅういん)を実施したところ、吸引物に血液が少量混じっていた。Kさんは、「痰(たん)は取り切れたようだ」と言っており、呼吸は落ち着いている。このときの介護福祉士の対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。【 】  

1.出血していそうなところに吸引チューブをとどめる。

2.吸引圧を弱くして再度吸引をする。

3.血液の混じりがなくなるまで繰り返し吸引をする。

4.鼻腔と口腔の中を観察する。

喀痰吸引の実施後は、吸引物の量や性状のほか、利用者の吸引前と吸引後での状態の変化(本人からの訴え、顔色、呼吸の状態など)、鼻血や口腔内への血液の流れ込みの有無などをよく観察して、これらを医療職に報告する必要がある。従って、鼻腔と口腔の中を観察するというのは、介護福祉士の対応として適切である。

5.鼻腔内を消毒する。

介護福祉士国試 第32回 問題112

口腔内(こうくうない)・鼻腔内(びくうない)の喀痰吸引(かくたんきゅういん)に必要な物品の管理に関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。【 】  

1.吸引チューブの保管方法のうち、乾燥法では、浸漬法(しんしほう)に比べて短時間で細菌が死滅する。吸引チューブの保管方法には、吸引チューブを消毒液に漬けて保管する浸漬法と、消毒液には漬けず、乾燥させて保管する乾燥法の2種類がある。乾燥法は、細菌の生存に必要な水分や喀痰が存在しなければ細菌は発育しにくいという性質に基づくものであり、乾燥によって細菌を死滅させるわけではない。乾燥法では短時間で細菌が死滅するというのは、不適切である。

2.浸漬法(しんしほう)で用いる消毒液は、72時間を目安に交換する。

24時間おきに交換することが推奨されている。

3.吸引チューブの洗浄には、アルコール消毒液を用いる。

滅菌精製水を使用する。口腔内・鼻腔内の吸引チューブの洗浄は水道水でもよい。

4.吸引チューブの洗浄水は、24時間を目安に交換する。

8時間おきに交換することが推奨されている。

5.吸引物は、吸引びんの70~80%になる前に廃棄する。

吸引物(吸引びんの中に溜まった排液)

介護福祉士国試 第33回 問題111

介護福祉職が実施する喀痰吸引(かくたんきゅういん)で、口腔内(こうくうない)と気管カニューレ内部の吸引に関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。【 】  

1.気管カニューレ内部の吸引では、カニューレの内径の3分の2程度の太さの吸引チューブを使用する。一般的に気管カニューレ内部の吸引は、気管カニューレの内径の2分の1以下の太さのものを使用する。

2.気管カニューレ内部の吸引では、滅菌された洗浄水を使用する。

通常、気管には病原微生物は存在しない。このため、気管カニューレ内部の吸引では、滅菌された洗浄水を使用するなど、無菌的な操作を行う必要がある。

3.気管カニューレ内部の吸引では、頸部(けいぶ)を前屈した姿勢にして行う。

気管カニューレ内部の吸引では、内部が見えやすいように利用者の頭部を正面に向けて吸引チューブを挿入する。

4.吸引時間は、口腔内より気管カニューレ内部のほうを長くする。

吸引時間や吸引圧は、医師の指示どおりに実施する。

5.吸引圧は、口腔内より気管カニューレ内部のほうを高くする。

吸引時間や吸引圧は、医師の指示どおりに実施する。

介護福祉士国試 第31回 問題111

気管切開をして人工呼吸器を使用している人の喀痰吸引(かくたんきゅういん)に関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。【 】  

1.気管カニューレを抜いて、吸引を行う。

介護福祉士は気管カニューレを抜く行為が認められておらず、医師が行う。

2.頸部(けいぶ)を前屈した姿勢にして、吸引を行う。

頸部を前屈した姿勢では、吸引チューブを挿入することが困難なので、枕の位置を調整するなどして、吸引しやすい姿勢に整える必要がある。

3.1回の吸引時間は、20~30秒とする。

吸引時間が長すぎると体内の酸素量を低下させてしまうので、医師の指示の下、1回の吸引時間は10~15秒以内とする。

4.吸引チューブの挿入の深さは、気管分岐部の手前までである。

気管カニューレの長さまでとする。

5.吸引を終了した後は、人工呼吸器の作動状況を確認する。

介護福祉士国試 第33回 問題112

Hさん(80歳、男性)は嚥下機能(えんげきのう)の低下があり、胃ろうを1か月前に造設して、自宅に退院した。現在、胃ろう周囲の皮膚のトラブルはなく、1日3回の経管栄養は妻と介護福祉職が分担して行っている。経管栄養を始めてから下肢の筋力が低下して、妻の介助を受けながらトイレへは歩いて行っている。最近、「便が硬くて出にくい」との訴えがある。Hさんに対して介護福祉職が行う日常生活支援に関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。【 】  

1.入浴時は、胃ろう部を湯につけないように注意する。

2.排泄時(はいせつじ)は、胃ろう部を圧迫するように促す。

3.排便は、ベッド上で行うように勧める。

4.経管栄養を行っていないときの歩行運動を勧める。

Hさんは、入院したために活動量が減少し、下肢の筋力が低下したと考えられる。「便が硬くて出にくい」のも、活動量の減少に伴う腸のはたらきの低下が関係している。経管栄養を行っていないときに歩行運動を勧めることは排泄の自立につながり、適切な対応といえる。

5.栄養剤の注入量を増やすように促す。

介護福祉士国試 第31回 問題101

胃ろうに関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。【 】  

1.ろう孔周囲のびらん(糜爛)は、放置してよい。

胃ろうを造設している場合、ろう孔(腹壁と胃に開けられた穴)の周囲から胃の内容物が漏れ、これによって皮膚に炎症が起こり、びらん(皮膚がただれた状態)を生じることがある。このため、漏れの有無を観察して、ろう孔の周辺をぬるま湯に浸したガーゼなどで拭き取って清潔を保つ必要がある。

2.ろう孔は、カテーテルの抜去後、およそ1時間で自然に閉鎖する。

ろう孔は、カテーテルが抜けると縮小し、約24時間で閉鎖する。

3.カテーテルの交換は不要である。

胃ろうカテーテルにはいくつか種類があるが、バンパー型は6か月を目安に、バルーン型は1~2か月を目安に交換する必要がある。

4.ミキサー食の注入は禁止されている。

胃ろうから注入される栄養剤の種類には、液体栄養剤のほかに、ミキサー食(通常の食事をミキサーなどで粉砕したもの)などの半固形栄養剤もある。

5.経口摂取も併用できる。

胃ろう経管栄養を行っていても、口から食べ物を摂ること(経口摂取)はできる。

介護福祉士国試 第31回 問題112

胃ろうによる経管栄養の実施手順として、栄養剤を利用者のところに運んだ後の最初の行為として、最も適切なものを一つ選びなさい。【 】  

1.体位の確認

2.物品の劣化状況の確認

3.栄養剤の指示内容の確認

4.本人であることの確認

5.経管栄養チューブの固定状況の確認

胃ろうによる経管栄養は、おおむね次の手順で実施する。①~④は準備の段階、⑤~⑨は利用者に対する実施の段階である。①指示の確認     使用する栄養剤などについて、医師の指示書を確認する(選択肢3が該当)②物品の準備     必要な物品について、劣化状況などを確認しながら準備する(選択肢2が該当)③栄養剤の確認    栄養剤の種類・量・温度、利用者の名前、注入の時間などを確認する④栄養剤の準備  イルリガートルを設置して栄養剤を注ぎ入れ、点滴チューブ内に栄養剤を満たす⑤本人確認と説明   利用者に本人確認を行い、経管栄養について説明する(選択肢4が該当)。栄養剤がその利用者のものかどうかも確認する⑥体位の調整  利用者の体位を半座位になるように整える(選択肢1が該当)⑦チューブの接続   経管栄養チューブの固定状況、破損やねじれがないかを確認し、点滴チューブを経管栄養チューブと接続する(選択肢5が該当)⑧経管栄養の実施   利用者に声をかけてから滴下を開始し、漏れの有無や利用者の様子を確認する⑨実施の終了     利用者に終了を伝え、チューブの接続を外す栄養剤を利用者のところに運ぶのは、④の栄養剤の準備ができたあとである。従って、その後の最初の行為として最も適切なものは、選択肢4の「本人であることの確認(本人確認)」である。

介護福祉士国試 第33回 問題49

自己導尿を行っている利用者に対する介護福祉職の対応として、最も適切なものを一つ選びなさい。【 】  

1.座位が不安定な場合は、体を支える。

自己導尿は、医師の指導に基づいて利用者本人が両手で行うものである。このため、座位が不安定な場合は介護福祉職が身体を支えるなど、利用者が安全・安楽に行えるように支援する。

2.利用者が自己導尿を行っている間は、そばで見守る。

プライバシー保護のため、利用者が自己導尿を行っている間はそばを離れる。

3.利用者と一緒にカテーテルを持ち、挿入する。

自己導尿は医療行為であるため、介護福祉職がカテーテルの挿入を手伝うことは認められていない

4.再利用のカテーテルは水道水で洗い、乾燥させる。

カテーテルを再利用する場合、水道水で洗った後、消毒液を入れたケースに保管する。

5.尿の観察は利用者自身で行うように伝える。

尿の観察は、介護福祉職が利用者とともに行い、結果を記録する。異常があれば、速やかに医療職に報告する。

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